ノッチ

セブンティーン・アゲインのノッチのレビュー・感想・評価

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)
4.0
1989年当時、17歳だったマイクは恋人の妊娠により、大好きなバスケも、進学も諦めて彼女と共に人生をスタートさせる決意をする…が!

20年後には妻との離婚協定、子供たちには相手にされず、会社でも出世コースから外される始末。 

それがある日突然、17歳の姿に戻ってしまい…。

『ハイスクール・ミュージカル』で世界中の若者を熱狂の渦に巻き込んだ、ザック・エフロンの主演作。 

この映画は、製作会社のゴタゴタでお蔵入りになりかけた作品が、『ハイスクール・ミュージカル』の大ヒットにより、人気絶頂のザック・エフロン主演ってことで確実なヒットが見込まれることから、急遽公開されたという経緯の作品です。 

家庭も仕事も絶不調の37歳から17歳の高校生に戻る話。

セカンドチャンス。

頭脳も今の心境もそのまんまで、17歳に戻れるってちょっとした夢よね。

でも、ドラマの『プロポーズ大作戦』みたいに、17の時に戻って人生をやり直すような映画なのかと思って観たら、おっと、そうではないのですね。 

「現在」の時間はそのままで、カラダだけが17に戻ったら、さあどうする? です。 

予想以上に面白くって、沢山笑えて楽しめた。

内容もコメディタッチで、テンポも良く、笑えるし、ハートフルな気持ちになれて良いです。

高校入って自分の息子と友達になったり、娘にホレられたり、息子のお母さん(妻)を追いかけてドン引きされたり。 

おもしろいのに静かに感動した

設定がユニークすぎて話をうまく収束させられるのか?と中盤以降心配になったけど、テンポが良いまま終わって、見終わった後の余韻が心地よかったです。

それに、本当に全てを変えてしまうんじゃなくて、自分が選んだ道は正しかったんだって気がつかせてくれる。 

それにしても、ザック・エフロンはシリアスもコメディもこなせるハンサム君だね。

ラストの手紙朗読なんて泣かせます。

胸きゅん。

オープニングはいきなり彼が上半身裸でシュート練習に打ち込むシーン。

こりゃー惚れちゃうね……。

一応高校生と中年のおじさんの両方を行き来する役って事になっているんだけど、ザック自身の見た目がストーリーを考えた時に若すぎず歳すぎずで、バランス取れていて見やすかったです。

また、主役の彼以外にも脇役がキャラ濃くて面白いので、楽しい映画が見たい時におすすめです。

一番よかったのはエンドロール。

監督や主要スタッフ・キャストの17歳ごろの写真が出ていておもしろかった。 

作り手の顔や雰囲気も見えるみたいで文化祭みたい。 

あとで後悔したり、他人のせいにして悲観しないように『今』を自分なりにしっかり生きようとも思えるそんな作品でした。 

私もたまに友達なんかと、「戻れるなら何歳くらいに戻りたい?」って話しをしたりしますが、大抵は「小学生の頃に戻って真面目に勉強する!」なんて言ったりしてます。 

しか~し!

現実にそんな事は起こり得ないんで、たった1度の人生を後悔しないように生きたいもんですねぇ…。

ちなみに疑問に思ったんですが、高校生の時にこんなにかっこいいのに30代になってあそこまで微妙なおじさんになりますかね?
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