残菊物語に投稿された感想・評価 - 4ページ目

『残菊物語』に投稿された感想・評価

びーち

びーちの感想・評価

4.0

昭和14年製作、封建的な明治時代のとりわけ父権が強い歌舞伎界が舞台だから、今の目で見ると理不尽極まりないが、だからこそ今では作り得ない悲しい恋の物語。父であり師匠である菊五郎に許され、病床のお徳の許…

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歌舞伎俳優の浮き沈みを描く、戦前の溝口健二監督の代表作で、松竹らしさ満載の映画。フィルムでの鑑賞。

主人公は音羽屋、尾上家の菊五郎。
(歌舞伎)役者は名跡を継いでこそイッパシ。己一人では儘ならない…

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arch

archの感想・評価

3.9

ほぼ全編が長回しのショットでクロスフェードで繋がれている。しかし主人公菊之助が旅を経て久しぶりに大舞台へと立った「関の扉」の墨染を演じる場面では、切り返しのショットを多用する。またこの映画の白眉であ…

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一郎太

一郎太の感想・評価

5.0
長回しがやや冗長に感じるところもありつつ、ストーリーの盛り上がりとともに引き込まれた。ラストのクロスカッティングが美しい。
ー

ーの感想・評価

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そこまでいくのかって位の長回しが綺麗

二人が台所でスイカを切ってそのままそこで食べるシーンが良かったな。かんざしでお徳が種を取ってあげたり...。

自己犠牲、献身的なお徳さんが切ない。最後立派に…

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71s

71sの感想・評価

4.0

全てのテクニックを適当に活用する。川沿いの散歩は遜った長回しで撮って、少しシャイな感じを混ざる。溝口にとって珍しいローポジションでよくこの手を使って小津の実用性を超えたと思う。
終盤いきなりのモンタ…

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non

nonの感想・評価

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溝口健二の作品の大きな特徴である「ワンシーン・ワンカット」を堪能できる。さまざまな場面で長回しが用いられていて見事だった。
ロングショットが多いのも特徴的で、役者たちの全身での演技が光っていた。

大好きすぎてどうしよう

大袈裟な演出もなく、何か感情を押し付けてくるわけでもないのに感動する。溝口監督の美的感覚は多くの日本人のものと近い。ストーリーは別に特別ではないけれども、ワンシーワンカット…

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例えばあなたの恋人が役者志望で、劇団のチケットも売ってあげたり、恋人が売れるためには努力を惜しまない。同棲もしてるしなんなら生活費はあなたが稼いで養っている。——それなのにメジャーデビューが決まるや…

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歌舞伎役者の若旦那が使用人と駆け落ち→地方で芸を磨き、本家に戻るが離縁→二人の仲が公認された頃、女房は長年の無理が祟って倒れ……身分違い+内助の功+女の早逝、「芸のためなら女房も泣かす」とは良く言わ…

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