エクストリームマン

ブレックファスト・クラブのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
4.7
“the criminal”を演じてるジャド・ネルソン、かっけー。カリスマ性ある。観終わったら主人公達全員好きになる映画。アメリカのティーンを描いたマスターピース。

スクールカーストを描いた作品は多々あれど、ジョックス(やプリンスorクイーン)の側が抱える悩みをここまで抉った作品はそうはないし、その中でも描き方が秀逸。5人の普段全く接点のない生徒達が、土曜日の補習を通して徐々に仲良くなる……といっても、その過程がリニアじゃないのがいい。行きつ戻りつ、しかもそれぞれの関係性の進行は決して同じ速さじゃないという。

最初は、何もかもを馬鹿にして軽蔑する“the criminal”が(ちょっとジョーカーっぽい。字義通りの意味でジョーカーだけど)、他4人の内心を暴いていく、みたいな感じなのかと思ったけど、決してそう単純でもなくて、彼自身もまた悪ふざけし続けることで忘れようとしていた現実を語っていくことになる。各個人の事情や家族との関係をあまり細かく説明しないことで、普遍性の度合いが高まっていると思う。必ずしも自分がこのカテゴリーの中のどれかに完全に当てはまらなくても、ある点で自分はこいつに共感できるなと思わせてくれる作り。

『ピッチ・パーフェクト』は、完全にこの映画観てる前提なんだなぁ、とよくわかる。オーブリーはこの映画の“the athlete”だし、アナ・ケンドリックが演じてた主人公は“the criminal”のポジション(彼ほど過激ではないが)。HBBの娘は“the basket case”っぽい。

シリアス一辺倒でもなくて、全員で寝てて手挙げるところとか、曲かけて踊るところとか、楽しそうで好き。

これから何度も観直すだろう。