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ブレックファスト・クラブのkazu1961のレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
3.8
「ブレックファスト・クラブ」
原題「The Breakfast Club」
1986/5/17 アメリカ作品 2018-230
再鑑賞

本作は、アメリカの若者文化を語る上で「絶対に外せない一本」としてあげられている最重要映画と言われていますね。
観た当時は言葉すらなくあまり意識してませんでしたが、5人の高校生男女が登場するユーモアたっぷりの映画なんですが、扱ってるテーマは意外とけっこう重くて、いわゆる「スクール・カースト」を初めて正面から描いた作品なんですね。
体育会系の男子や、セレブ系の女子などが最上位階級で、学園のトップに君臨しています。その次にくるのが優等生の「プレップ」、不良の「バッドボーイ」あたり。そして学校生活の最下層に位置するのが、ガリ勉やオタク、変わり者などなんですね。
それぞれの階級にある5人の主人公がそういうカーストを超えて、カーストそのものや家庭での悩みをぶつけ合い、そしてそれが友情・愛情に変わっていく、そんな過程をユーモアを交えながら、立場の異なる「他者」のことを想像し、思いやることの大切さを表現した、真摯で爽やかな映画なんですね。
演出もそれぞれ5人の個性を仕草、風防などで見事に表現しています。食事のシーンなんかはその最たるものですね。
そして、5人が円になって語り合うシーンは自分たちの若き時代を思い出させてくれますね!
そして、本作は『スパイダーマンホームカミング』『パワーレンジャー』など様々な作品に影響を与えています。
観てみて、感傷と若さのパワーに浸るのも良いものです(笑)

学校側から休日登校の間を言い渡された男女5人の高校生が、友情の絆に結ばれていく姿を描く。製作はジョン・ヒューズとネッド・タネン、監督・脚本もヒューズが担当。撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はキース・フォースーが担当。出演はエミリオ・エステヴェス、ジャド・ネルソンなど。
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