Kazaki

ブレックファスト・クラブのKazakiのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
3.1
5人の学生が補習に呼ばれた理由はそれぞれにあるけど、そしてそれぞれに一般的に悪い、間違ってるとされることをしていたけど、でもそこには理由があったり背景があって、世の中なんかすごい単純で複雑だなあと!
本当は話せばわかるし、それならしょうがないね、で終わるものでも、ルールの証明のために犠牲になる。それはいつもだいたい弱い人であったりするわけで。偉い人ならそれはしょうがないって言ってもらえるのに!そして弱い人は純粋だったり馬鹿だったりって人が多い。信じやすい人も多いと思う。
カウンセラーとかボランティアとか赤十字とか、わかるわかるって側にいてくれる人に限って結局自分の欲望にはやたら忠実で人の心ずったずたにするのは簡単な人がふつうにいる。でもそれは当たり前のこと。私が勝手に彼らに善人というレッテルを貼ってただけ。クズには変わりない。そうゆうこと!
なんだかそれは不条理でもあるけど、確かにルールが機能するには必要なことでもあり、でもやっぱりその犠牲になるのが立場によって決まってるのはそのルールがバカげたものであることを証明してるようでもあり!!
わけがわからんくなってきたぞ!

あと、5人が最初は勝手に立場だったり自分のポジション、キャラを作って何かから自分を守っていたけど、それも話す中でどんどんなくなってく感じねぇ。そもそもそんなキャラとか立場とかないんだなと。もちろんあるけどね!!分厚ーいキャラとかはない。作るものじゃなくて醸し出されるものが本物で、だいたいそれって自分の意識外だったりコントロール外のものだよね。自分も何かから自分を守ろうとする時、キャラとかポジションとか作ってるかも。

つまり
“Why are you being so nice to me?”
“Because you’re letting me.”
ということかな。
Kazaki

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