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地獄の英雄のkazu1961のレビュー・感想・評価

地獄の英雄(1951年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-748 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-508

🖋カーク・ダグラスが目をカッと開いて倒れるラストシーンは衝撃的でした。。。
本作、わたしの大好きな監督、天才ビリー・ワイルダーの隠れた傑作です。“真実を報じるマスコミ”ではなく“マスコミが真実を曲げてしまう”。。。1950年代の作品ですが、マスコミへの強烈な批判と、それに踊らされる大衆への批判を見事に描いていて、今観ても十分にそのメッセージが強く伝わる作品です。

🖋シリアスでスペクタクルな社会派作品ですが、本作の一番凄いのは主演のカーク・ダグラス。ギラギラした感じの彼の持ち味が全開です。ワイルダーは、そんなダグラス演じる冷酷な主人公や、事故に遭った夫をかえりみずに商売を続ける妻など、人間のエゴを強烈に描いています。

🖋人間の生々しさ、マスコミのえげつなさなどをシニカルに描いたビリー・ワイルダーの隠れた傑作ですね!!

😨Story:(参考: allcinema)
落磐事故で生き埋めになった男の救出作業を演出する事で、再帰を図ろうとする新聞記者。事件を聞きつけた人々が集まり、町はお祭騒ぎになるが......。

🔸Database🔸
・邦題 :『地獄の英雄』
・原題 :『The Big Carnival(Ace in the Hall)』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1951
・日本公開 : 1952/09/16
・上映時間 : 111分
・受賞 : ※※※
・監督 : ビリー・ワイルダー
・脚本 : ビリー・ワイルダー、レッサー・サミュエルズ、ウォルター・ニューマン
・原作 : ※※※
・撮影 : チャールズ・ラング
・音楽 : ヒューゴ・フリードホーファー
・出演 : カーク・ダグラス、ジャン・スターリング、ボブ・アーサー、リチャード・ベネディクト、ポーター・ホール

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ビリー・ワイルダーが長年の脚本パートナーであったチャールズ・ブラケットと離れ、新たな脚本家を迎えた作品。ニューヨークの新聞社から閉め出されたジャックは、洞窟内で生き埋めになっている男を目撃する。是が非でも一流紙に戻りたい彼は、スクープを利用し情報操作に手を染める。おのれの野心のためなら手段を選ばない新聞記者が、世論に裁かれる姿は見応え十分。世間の評価が芳しくなかったため、スタジオ側が「Ace in the Hall」から「The Big Carnival」にタイトルを変更したという逸話も。
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