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時計じかけのオレンジのimurimuriのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
アレックスの暴力による被害者たち側にばかりシンパシーを感じてしまって、かなり胸糞が悪い。

作品的には、自由を奪うこと以上に、自由な選択能力を奪うことのほうを倫理的に悪いと言っているように聞こえる。それは自由に関する見解としては割合伝統的なものだけど、この映画の結末はむしろその伝統的な自由論的考え方に待ったをかけているようにも見えなくはない。

まぁそういう小賢しい点はともかくとして、この映画から伺いしれる一番の教訓は、やっぱり音楽が良いと映画は良くなるってことだと思う。
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