何度観てもハッピーエンドにしか観えないんだわこれ、、笑笑
いやぁぁ、癖強すぎる笑笑 本作で最も癖強なのが登場人物と俳優の演技!笑
主演のマルコム・マクダウェルのガンギマリ感、最凶の猫かぶり感はもちろんのこと、
梅干し顔で発狂する車椅子爺さん や、奇声に近い声で"サー"と語尾る舌ペロペロ看守おじさん、悪ガキの股間をグーで叩き潰しかけたかと思いきや他人の入れ歯入りウォーターを飲んで自滅する更生委員おじさん、、
そしてみんな、何度聞いても独特で趣ある響きのする強めな感じのイギリス英語(?)で話すので、なかなかにフェチい笑笑
あと、中学生のときに何となく好きで観てたよりも なんだかコメディ調な作風に思えて面白かったなぁ。
そのときはネットで調べた解説内容をじっくりと噛み締めながら、若干背伸びして"立派な映画作品"として何度も何度も繰り返し"嗜んでいた"ような記憶がある。
確かに、色々と風刺的な作品だし、監督の性格ゆえに細部までそういった作りがなされていて、噛み締め甲斐があるのかも。
でも、映画はやっぱ娯楽なんだから、自分の好きなときに 自分の好きな見方で観るのが良いんよっっ。って、その頃の自分に言ってあげたい笑笑
(当時のアニメ好きな友達に、この映画を押し付けるように語っていた痛い記憶もあるものだから、、笑)
それで言えば、今作の見所はエロ。ではなく、なんてったってこの癖強感!!
上のほうで書いたキャラと演技が圧倒的に、今作の独特な世界観を醸し出してるような気もするけど、もちろん他にもそういった要素はある。
既に今作の30年ほど前くらいから存在しているものの、1971年当時では まだまだ未知の楽器としての印象が強かったんじゃないかと思う シンセサイザーを存分に使いまくったサウンドトラック。
オーケストラを絶妙に再現した音色や、どんな既存楽器にも当てはまらなそうなパーカッション系の効果音(アレックスが かつてのドルーグに溺れ死にさせられそうになる場面) などなど。
かと思えば、しっかり生のオーケストラも効果的に流れ出す。
近未来的な設定にマッチしたサントラがメチャクチャ良いっっ。
特に、超感覚的セックスドリームを見るアレックスのクライマックスシーンで流れる、ベートーヴェンの第九クライマックス!!
正直、音楽の高揚感が凄まじすぎて、毎回毎回ハッピーエンドにしか見えないっていう音楽の魔法にかかってしまいました笑笑
そして、誰もが言うようなことだけど監督の性格丸出しなガッチリ感ありありカメラワーク。
"絵画のよう"とか"シンメトリー"、比率が、、とか言う表現ですぐにわかるでしょうっっ。
ラフな雰囲気はまるでなくて、暴力のシーンだろうがセックスのシーンだろうが、少しコメディ調だろうが、どんな場面でも 上品な質感ある映像に仕上がるキューブリックマジック。
この名前のカッチカチ感も また性格感じるね笑笑
とまあ名作と言われるだけあって、こうして何度観返してみても面白いし、見所(良い意味で、笑いどころ)あるし、最高。
ただ、短いスパンで観返すと疲れそう笑