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時計じかけのオレンジのpoteoのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
有名な作品。優れた映画だが万人に薦められるモノでは無い。だが、多くの人に視聴してもらいたい。
内容は、街のチンピラが警察に捕まって刑期短縮の為、実験で強制的に真人間に生まれ変わったけどイロイロ有って犯罪が出来る人間に戻る。と言うモノ。

社会は、どこまで個人の人格は否定しても良いのか?
作中、治療に対して「基本的人権の剥奪」と有るが、アレは選択の自由の剥奪で、その中には「犯罪をする自由(権利では無く)」が含まれていると思えました。
そして、出所後、他人が持つ「犯罪をする自由」に復讐される………

犯罪が出来なくなった主人公に、ある種の哀愁や憐れみを感じてしまったり、終盤、犯罪の自由が戻った主人公に対して応援したくなる様に感じてしまい、視聴者の心の中に有る「悪」をも再認識させる。
サスペンスよりリアルなホラーを感じた。
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