雨に唄えばを聴くのが複雑な気持ちになるおはなし。
まともな人が一人も出てこなく、感情移入もくそもないのは衝撃的で、話も予想外だった。
よく"魅力的な悪役"として、本作の主人公アレックスをあげる方がいるけれども、僕はもう魅力というものがよくわからなくなっちまった。
ビリビリくる音楽とビジュアルには、脳細胞を一つ一つプチプチされた気分で、これこそ映画館で観られて良かったと思う。
けれども鑑賞後に自分の頭や首を触ってみると、上映中に漏れ出ていた髄液の感触がした。
アレックスが完璧に治ったって?
んなもんどうでもいいから、さっさと俺の頭を治してくれ。