まる

時計じかけのオレンジのまるのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.8
"めまい"もそうだった様に開始早々の眼差しに掴まれるお洒落演出。

凶悪犯罪が起こると「被疑者には同じことを罰すればいい」というハンムラビ的な意見をネットでよく見るけれど、この作品も途中までは正にそうだったと思う。
人間の凶暴性は変わらないよ、ってところなのかしら。主人公もしかりだけど、作家先生も自分ごとになると途端に豹変するところがリアル。
調べたら原作小説はラスト真逆なようで、作者と揉めたとか。
個人的には映画の終わり好きかな。

それにしても役者さんの身体の張りようね。
特に水の中に頭突っ込まれる所がびっくりした。
自分がドラマとかで見てきたのは、頭突っ込まれてる様子と水中の顔を交互に見せたり、突っ込まれても数秒とかで息継ぎもそこまでキツくないシーンばかりだったけれど。この作品は異常に長くなかった…?数分?しかも殴られながら。メインシーンではないけれどかなりドキドキした。

シャイニングの監督と同じと言うことで、
ラストの締めは上向いて白目見せるの主流なのかな。

兎に角、品行方正に考えがちだけれど、もっと自由に表現しようよって思えたので良かった。
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