エージェント竹

時計じかけのオレンジのエージェント竹のネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

スタンリーキューブリック作品初めて観ました。

めちゃくちゃ癖強い。
まあ原作があるからこの人の脚本が癖強いのかはわかりませんが、絵もなかなかすごかった。出てくるオブジェ、服、家、全てが独特の世界観で呆気にとられました。

まず近未来のロンドンが舞台になってましたが、なかなかに意味わからん言葉で会話をしていて理解が難しかった。

ただ話の内容は中々考えさせられました。
近未来のロンドンで性犯罪や暴力事件を起こしていた主人公がある日仲間に裏切られて警察に捕まる。そこで政府が進めている犯罪者の犯罪衝動を失くす(犯罪衝動にかられるとものすごい吐き気に見舞われて苦しむ)実験の被験者に選ばれる。実験に参加すればすぐ釈放されるという条件で受けるも出た後に色んな人にボロボロにされちゃう。けど仕返しができない。そんな人格までも否定するやり方ってありなの?政府のイヌになっちゃった主人公って相当哀れだよねって話かな。

非人道的なやり方で見かけ上犯罪は無くなるも人の心までもなくしかねない実態をタイトルに込めてるらしいのですが、確かにいくら犯罪者でもこんなことしていいのかと思った。死刑よりも苦しむし。

内容はすごいけど世界観が中々すごかったなあ。こんな感じと思わなかったです