あしたか

マイ・フェア・レディのあしたかのレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.3
オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル映画(ただし彼女の歌部分はほとんど吹き替え)
訛りのひどい主人公が上流階級さながらの娘に変貌するまでのお話。

特徴
●長い(笑)
⇒3時間近くある。歌唱シーンもかなり多め。歌や曲が好きな人はともかく、昨今の刺激的な映画に慣れている人にとってはそれ程起伏のないストーリーにしんどくなるかも。

●衣装が華やか
⇒上流階級の人達が出てくるシーンではその華やかさに驚く。ファッションが好きな人には堪らなく楽しいシーンかと。

●オードリー・ヘプバーンの魅力
⇒流石の美しさ。特に、前半の訛りまくった田舎娘と後半の上流階級さながらの上品な娘とのギャップが凄まじい。彼女の魅力を存分に生かした作品と言えるかと。

●でも彼女の変化自体の描写はあっさりしてる
⇒休憩を挟んで映画が再開したら急に成長して麗しいお嬢様に変化していた。いや、そこの微妙な変化とかをもっと楽しみたかったんだけど…(汗
まぁでも前半の特訓シーンとかは英語がある程度わかる人だとかなり楽しいかも。ビー玉を飲み込んだ後に「まだある」と言って突っ込むシーンがお気に入り(笑)

●女性蔑視と取れなくもない描写が有り
⇒昔の映画だから仕方ないのかもしれませんが。似たような作品の『プリティ・ウーマン』だってもし現代に作られたら非難轟々だろうし。

●階級社会の闇を描いている
⇒意外にも恋愛描写は控えめ。代わりに主人公やその父親が階級社会に翻弄される姿が丁寧に描写されている。身に余るものを急に手に入れても扱いきれず、幸せになれないという苦しみが伝わってきた。


総じて、やはりどうしても古臭さの残る作品だがオードリー好きなら一見の価値あり。


余談
この作品で主演争いに敗れたジュリー・アンドリュースはメリーポピンズとサウンド・オブ・ミュージックで大成功
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