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マイ・フェア・レディのwarderbrothersのレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.5
ー感想ー
私にはどうしても受け入れられない。歌のシーンになり明らかに声が変わったの時の残念な気持ちを最後まで引きずってしまいました。
「オードリーを出してどっぷり稼いでやろう」という思惑が作品のメッセージを「オードリーをレディーに仕立て上げて自分の立ち位置を上げよう」というものに変えてしまいやしませんか?

ストーリーは悪くないと思う。だからこそ残念だ。



ー考察ー
「社会的身分」
社会的な階級が今以上にはっきりとあった昔のイギリス。最下層の人たちがなしあがっていくサクセスストーリー。そんな簡単な話ではなかったんですね。最下層の人たちが大金を手にして生活を変えたところで、心はそう簡単に変わりやしません。
見下されていると必要以上に感じたり、
自分が薄っぺらい人間のように思えたり、これまで仲間だった人たちが仲間でなくなり孤独を感じたりと様々です。

華やかなミュージカルの裏でみえる社会の闇。皆が平等な社会に少しでも近づくといいですね。(財産が平等でなく、機会が平等です。)
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