NHK-BSPプレミアムシネマ
録画鑑賞
ヘプバーンの最高傑作ミュージカル‼️
過去鑑賞も未レビュー、再鑑賞、再投稿。
以前にイイね!を頂いた皆さん、ありがとうございます!
アカデミー賞12部門ノミネート
助演男優賞(スタンリー・ホロウェイ)・助演女優賞(グラディス・クーパー)・脚本賞・編集賞
受賞8部門
最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞・撮影賞(カラー映画部門)・衣装デザイン賞(カラー映画部門)・美術賞(カラー映画部門)・編曲賞・録音賞
原題 『My Fair Lady』
1964年米作品
監督 ジョージ・キューカー
脚本 アラン・ジェイ・ラーナー
原作 バーナード・ショー
音楽 アンドレ・プレビン フレデリック・ロウ アラン・ジェイ・ラーナー
撮影 ハリー・ストラドリング
出演 オードリー・ヘプバーン レックス・ハリソン スタンリー・ホロウェイ グラディス・クーパー ウィルフリッド・ハイド=ホワイト
(NHK番組内容より)
ロンドンの言語学者ヒギンズ(ハリソン)は自らの理論を実証するため、ピカリング大佐(ハイド=ホワイト)と賭けをすることに。
訛りの強い下町の花売り娘イライザ(ヘプバーン)を最高のレディーに変身させようとする。
厳しい特訓によって、イライザは社交界の花形となるが……。
70ミリで製作され、「踊り明かそう」「運が向いてきたぞ」など数々の名曲と鮮やかな衣装、様式美あふれる美術に彩られたミュージカルであり、まだまだ階級社会の文化が色濃く残るイギリス社会を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。
下町出身の花売り娘イライザ役オードリーのシンデレラ・ストーリーを堪能出来る名作‼️
少しだけ不満点は、オードリーの歌が一部吹替(マーニ・ニクソン、ノンクレジット)だったことだが、違和感は全くなかった。
以下、ネタバレあり
登場人物たちが、皆、魅力的‼️
脇役で好きなのは、
・イライザの父ドゥーリトル
(ホロウェイ)
最初の呑んだくれと後半の紳士役のギャップ‼️境遇の違う役柄の演じ分けが見事!憎めないキャラ。
アカデミー賞助演男優賞ノミネート。
・ヒギンズ友人ピカリング大佐
イライザの変身振り、言語以外は全て彼の功績‼️
・ヒギンズ邸のしっかり家政婦さんピアス夫人(モナ・ウォッシュボーン)
実は秘書並みの活躍‼️
イライザへの気遣いも沁みる。
・そして母ヒギンズ夫人(クーパー)
最初は息子の試みに懐疑的だが、イライザと接するうちに、彼女の応援者に。
アカデミー賞助演女優賞ノミネート。
・楽しい楽曲の数々
【第1部】
"運が良けりゃ”
(With A Little Bit of Luck)
イライザの父ドゥーリトル(ホロウェイ)のコミカルな歌。
"スペインの雨“
(The Rain in Spain)
「スペインの雨は主に平野に降る」
〜The rain in Spain stays mainly in the plain.
In Hertford,Hereford and Hampshire ?
Hurricanes hardly happen.
中々難しい発音にイライザは苦しむ。
"踊り明かそう“
(I Could Have Danced All Night)
やっと発音できたイライザ。嬉しさに舞い上がる名曲‼️
"アスコット・ガヴォット “
(Ascot Gavotte)
アスコット競馬場で淑女デビュー
衣装や美術が芸術的な素晴らしさ。イライザの衣装が超有名なジャケ写のシーン。このシーンは相当費用をかけエキストラの衣装にも費用がかかってる!
危うくボロが出そうになりヒヤヒヤ⁈
"匙(サジ)をガブリ!"
"行け! ドーバー!
ケツに火をつけろ‼️”
"君住む街角で”
(On the Street Where You Live)
アスコット競馬場で、一目惚れしたフレディー(ジェレミー・ブレット)がイライザを訪ねるが…
「サジをガブリ! あれで僕は"やられちまった“」
インターミッションは約1分強。
【第2部】
・大使館の舞踏会
"トランシルバニアのマーチ”
(Transylvanian March)
イライザのこのドレス姿も美しい!皆が振り向くのがわかる〜
某国大使夫人
「あの夢見る瞳、花園に住む妖精のよう!」
ヒギンズ
「確かに花園育ちで…」(笑)
女王の目にとまる、イライザ。
「愛らしいこと」
注目を浴びるイライザに人だかり。
大使夫人の命を受けた偽物ハンターがイライザの身辺を探る。
"大使館のワルツ ”
(The Embassy Waltz)
女王の希望で皇太子と踊るイライザは社交界の注目と羨望の的、デビュー大成功‼️
大成功に終わった舞踏会。
ヒギンズ邸で男2人は勝利を喜びあうが、ないがしろにされたと感じたイライザはヒギンズと喧嘩して家出するが……
"男性賛歌 ”
(A Hymn To Him)
"だが まずは教会へ “
(Get Me to the Church on Time)
金持ちになり自由がなくなると嘆く父ドゥーリトル。
明朝結婚式まで、仲間たちとパブで最後の自由を満喫。
最後は、棺の様に皆んなに担ぎ上げられ式に向かう所は笑う‼️
"あなたなしでも ”
(Without You)
家出したイライザを探し回るヒギンズ。やっと自身の気持ちに気付く、鈍感男‼️
ヒギンズ夫人宅で再会した2人が思うところをぶつけ合う。
自我に目覚めたイライザは、ヒギンズから去る……
"忘れられない君の顔 “
(I've Grown Accustomed to Her Face)
失意で自宅に戻ったヒギンズ。
彼女のいない自宅で色々な想いがこみ上げる。
録音機から懐かしい"コックニー訛り“を聞く…
それは、イライザが始めて訪ねてきた時の声…
「顔も手も洗ってきたぞ!」
若い頃は、好きで無かったミュージカル映画だが、最近、観る楽しさがわかってきた。最近観た『ウェストサイド物語』に続いて観たミュージカル。
作品の舞台裏エピソードを見て大作映画あるあるのスタッフやキャストの確執や騒動は結構、胸糞。
その中にあってもオードリーの謙虚さ、優しさや誠実さを感じて、益々好きになる。
もう満足すぎて、これはまたリピしそう⁈
AFI(アメリカ・フィルム・インスティチュート)選出の「アメリカ映画ベスト100」(1998)の91位に選出。
AFI情熱的な映画ベスト100(2002)の第12位に選出。
AFIミュージカル映画ベスト25(2006)
(AFI's Greatest Movie Musicals)の第8位に選出。
2018年アメリカ国立フィルム登録簿へ登録
【忘備録】
バーナード・ショーの戯曲「Pygmalion(ピグマリオン)」をもとにしたブロードウェイ・ミュージカルのヒット作"My Fair Lady”(レックス・ハリソン、ジュリー・アンドリュース主演)の同名の映画化。
ピグマリオン原作の2作目の作品。
1作目、『ピグマリオン』(1938)はアンソニー・アスキス監督、脚本は原作者のショー。
ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話に登場するピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したと言う伝説に由来。