あや

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版のあやのレビュー・感想・評価

3.7
小説家を夢みるペンキ職人のゾルグの前に自由奔放な少女ベティが現れ、2人は恋に落ちる


ベティは猫みたいに気まぐれで破天荒だし、ゾルグが傷つけられるとキレて相手に傷を負わせるし家の中のものも破壊する。でも、ゾルグが小説家になるってことを信じてやまない純真無垢さも持ってるのですっごいかわいい。
きっとベティのこのぐっちゃぐちゃの感情の行き場を受け止めて愛してくれる人はゾルグしかいないし、ゾルグもベティに必要なのは自分だけと思っているからこそこの危ない関係が成り立ってるんだろうなあ


自然描写も美しくて、ベティの誕生日プレゼントに古い城壁が見える広い土地を贈るシーンが好き。
そこはまさに二人だけの世界で、ゾルグが持ったケーキが落ちちゃうのなんて気にしないくらいキスするのが可愛い!


「誰かを死ぬほど愛す」ってこういうこと、って教えてくれる映画だった。若いうちに観てよかった。ラストがとても良い
あや

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