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地獄へつゞく部屋のhorahukiのレビュー・感想・評価

地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)
3.6
とあるゲームをするために大富豪から屋敷に招待された5人。そのゲームとは、過去に多数の死者を出している幽霊屋敷で12時間過ごせば1万ドルを貰えるというもの。そして案の定、屋敷で一晩過ごすうちに不可解な現象が起こる話。

マスターピースオブホラーのDVDボックスついに買っちゃいました!中古ショップで半額に近い値段で売ってるの見つけて即買いです(*^^*)この映画はその中の1本です。

内容は幽霊屋敷ものです。古典ホラー特有の、上品ながらも不気味な雰囲気作りがすごくうまい作品です。怪異描写もあるのですが、登場人物のうちの1人しか幽霊を見ないんですよね。当然、他の者は信じない。そして、屋敷の主人夫妻それぞれの不穏な思惑も垣間見え、本当に幽霊は存在しているのか、屋敷内で起こる事件は全て人為的なものなのか、わからないまま物語が進んでいきます。

古い作品なので、怪異描写は笑ってしまうくらいちゃっちいです。ストーリーも今となっては目新しいものではありません。最後のオチもそれほど驚くものではないです。それでも登場人物間、特に主人夫妻への疑心暗鬼や屋敷内の異様さ。特定の人だけが見る幽霊。そこら中にそれらの謎をばら撒き展開していくストーリーは、他の幽霊屋敷ものとはまた違った味わいがあります。

この時代のホラーってすごく雰囲気が良いですよね。あのクラシカルな感じだけでゾクゾクします(o^^o)ただ、私が見たのはカラー版なのですが、モノクロで見たかった…そっちの方が雰囲気ありそうですねー。
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