いの

市民ケーンのいののレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.2
なんやら、来たるなんとかに向けて(いやもうすでに来てるのかも)、わたしの決して多いとはいえないタイムラインにも動きがありましてw、今までなんとなく観るのが億劫だったこの名作に、おかげさまでトライすることができました。ありがとうございます♪


で、正直に書きますと、1回目は完落ち。全篇にわたってほぼウトウト。何回戻しても寝てしまう。さっぱりわかりません💦しかし、わたしはえらいので笑、すぐにもっかい視聴。やっぱりウトウト。それでもっかい。それでようやっと、話の筋は、いたって明解であることを理解した次第です。「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して年老いた大富豪が逝去する。その謎を解明すべく、指令をうけた誰かが、関係者の証言などを集めてまわるのです。Aさんに話を伺えば、Aさんは次にBさんのところで話をきくように教えてくれる。Bさんにあえば、次はCさん。そしてDさん。指示された通りに行けばいいのです。まるでドラクエかもしくはマンダロリアン2みたいなもんです。イエーイ!


でも、どうしてもチャーリー・ケーンが好きになれなくて。登場人物達が全力で大声で叫んでいるかのような力強いトークしまくりも受けつけなくて。ノーサンキューでした。それで、わたしは全く話を聞こうとしないタチの悪い人になっちゃった(えらい人からの転落w)。強権を発動したり強い父権を発動したりする人、苦手だった💦反抗心が湧き上がってしまう。しかも市民ケーンって、全然市民ケーンじゃないやんけ!技術的にアレコレvery凄いことは、いずれまた折を見て素直に勉強することに致します!


にしても、自分のことしか愛してなくて、人は自分の言うことをきくもんだと思ってて、財産はあるけど心に大きな空洞があって、彫刻買ってもその空洞を埋められなくて、だからとっても淋しい人。そんな人を自ら演じて監督も脚本も担ったオーソン・ウェルズって本当に偉大で、まさしく〝ザ・巨人〟のような人なんですね。それを実感できただけでも観て良かったです。


*オーソン・ウェルズは、わたしが何をほざこうが、ビクともしなさそうなので(ビクンビクンしない)、安心して好き勝手に言いたいことを書けました。ありがとうオーソン・ウェルズ!
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