Ryan

市民ケーンのRyanのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.6
天才の所業


ストーリー
新聞王ケーンの生涯を、それを追う新聞記者を狂言回しに、彼が取材した関係者の証言を元に描き出していく


監督・脚本・主演 オーソンウェルズ


これが映画史歴代No.1の偉業を持つ市民ケーンか。
面白い。見ていて感じたのが、この時代にこんなストーリーの構成あったの?と言うこと。後々調べてみるとこの映画が初めてだったとか。それに現代らしいカット割りが多くパンフォーカスや特に口角レンズ的なのあったんだと驚いた。どれもこの映画が最初にやったとか。
そう考えると凄いのが、今でも見れる映画だと言うこと。未来と過去を表したまさに時代を変えた映画なのだ。
ストーリー的や技術的には現代の映画を見慣れた人からすれば大したことないが、それでも普通レベルには見れる。ということは、当時は革新的だし面白さは格別級だったのだろうと納得。
これを25歳の若者が監督、脚本、主演をしたってどんな世界なのよw天才すぎるでしょ。映画素人だったからこんな斬新なアイデアを出せたと言うのはわかる気がする。

すごく印象に残るシーンが多々あり、オーソンウェルズの演技が忘れられない。
薔薇のつぼみ。これが鍵でありその意味するものが面白い。

このあとフィンチャーのマンクを観たいと思う。
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