戦場での敵味方 生死というスタンダードなテーマとはかけ離れて まるで大自然というトータルでの視点から 無意味に争い合う人間の小ささを嘲笑っているような 数多の戦争映画とは一線を画す作品
海も山も鳥も風も そして原住民との交流も 全てが生命力と輝きに溢れている一方で 銃と面子と名誉を携え 草をかき分け地べたを這う人間の業の浅ましさといったら 愚かそのものなのかもね
長尺の割には 役どころの個性が十分には描きとられていない気もするけど 実のところ後の有名俳優がこぞって出演してる以上 今こそ観るとハッキリと分け隔てて感情や立場を読みとる事もできるだろうし 何より今となってはとてつもなく豪華なキャスティングだなぁ
ショーン・ペンの掴み所のない 揺らついた振る舞いや語り口が 何よりも戦争の道理の無さを顕著にしてると思う