Fumiflim

アイ,ロボットのFumiflimのレビュー・感想・評価

アイ,ロボット(2004年製作の映画)
5.0
アイロボット (2004)

愛すべき、ロボットSF大作。

ロボット工学三原則とそれを超越し、進化してしまうロボットの知能と人間の未来、2035年の世界を描く本作。

いつ観ても未来のテクノロジー表現とアクションの迫力、ウィルスミスの格好良さに圧倒される。


作中には、自動運転、ホログラム、人工知能、車両への代替エネルギーの活用、サイボーグなど様々なテクノロジーが登場する。大迫力で表現される未来描写には興奮を隠せない。そして、実際にこれらのほとんどの技術は2035年頃には実現されているだろう。

だが本作テーマであるロボットやAIが自由意志を持ち自ら進化することで人間を超越するという、シンギュラリティ(技術的特異点)とも言われる、この事象が起こっているのかは全く別の話だ。

このシンギュラリティについては、人工知能研究の権威レイ・カーツワイル博士が、2045年に来ると提唱しており、ビル・ゲイツやイーロン・マスクなどそれを危惧する人も多数いる。

一方で掃除機のアイロボット()社のCEOは2019年のインタビューで、シンギュラリティが訪れるかについての質問に、「ノーだよ、バカバカしい(笑)」と答えている。

実際は、本当にわからないのだ。

日本において直近の問題になるのは、ロボットなどの技術が進歩した時の法規制だろう。個人的にはこのようなテクノロジーの導入には大賛成である。


いずれにせよ、ロボットの進化以前に重要なのは、「人とは何か」、「何を目的に生きるのか」今一度問い直してみることだろう。
Fumiflim

Fumiflim