Screen7

アイ,ロボットのScreen7のレビュー・感想・評価

アイ,ロボット(2004年製作の映画)
3.7
コンバースが"2004年物のヴィンテージ"と言われる近未来。ブレードランナー, ターミネーター, マトリックスなどと同じく、これも未来への警告に近い内容。あまり新鮮な話ではないですが、意外にも単純な展開ではなかったので終始ハラハラ。

「Thank you, you said "someone" not "something".」というサニーの台詞が印象的。保管庫に1001体のNS-5がズラーっと並べられているシーンの迫力は凄いし、人間の顔みたいで怖いなぁと思っていましたが、後半のサニーの表情はロボットと言うより人間に近いように見えました。だんだん愛着湧くキャラ。
ロボット達が人間以上の力を持つと非常に恐ろしいし、戦っている様子は残酷で地獄絵図のようでしたが、ブレードランナーのロイがタイレルに頼んだ「長生きしたい」という願いは叶わないし、あくまでロボットってプログラム通りにしか動けないことを考えると少し同情してしまう。

機械的な判断をするロボットと、情で動くことの多い人間。もしもロボットが人間と同じように心を持つようになったら?って考えたけど、実際そういうペットのような役割を果たすロボットが生まれているので、全然先の未来の話ではないですよね。
機械のお陰で便利になっている現代の生活ですが、この機械と人間のバランスが崩れたら…。"映画の中のお話"に留まらなくなってしまいます。SF映画の世界もそう遠くはない。
Screen7

Screen7