"ロボットはいつか秘密を持つ。いつか夢を見る"
私のトラウマ映画の一つ。
小さい頃になぜかよくロボットが出てくる映画を観させられたせいで、いまだに苦手意識がある。
本作のロボットのビジュアルは特に苦手。
何が怖いって、全く同じ顔をしたロボットが一糸乱れぬ隊列を組んでいるシーンとか、高層ビルの外壁をうじゃうじゃとよじ登るシーンとか、もう恐怖でしかなかった。。笑
大人になった今観たらさすがに前ほどの恐怖は感じないけど、トラウマは蘇る😨笑
でもこの作品、個人的にはよく出来ていると思う。
"You are unique."というセリフ、『アンドリューNDR114』でも出てきたな。
量産されるロボットにとって"unique"という言葉がどれほどの意味を持つのか。
本作のキーマンであるロボットのサニー。
サニーが丘の上に立つあのラストは、不穏なBGMも相まって、ハッピーエンドと捉えるにはあまりに安直すぎると思うのだが、、
本作でサニーは、暴走したAIヴィキの「心のなさ」を批判し、自分の信じる使命を全うした。
サニーが丘の上に立つ姿は、ロボットたちのリーダーとして君臨したことを意味する訳だが、サニーは我々人間と同じ「心」を持っているので平和が訪れたラスト、と捉えることもできる。
しかし、忘れてはいけない。
サニーはロボット三原則に縛られない、唯一無二の存在であることを。。
これは、ある意味では脅威となると思う。
善良な「心」を持つサニーは、今後、ロボットたちを良い方向に導き、人類と上手く共存する道を選択していくものだと信じたい。
しかし、「自由意志」を持つサニーの「信念」が、人類のそれとは異なった場合、どうなるのだろう。
「信念」ほど怖いものはない。
「信念」のもとによる行動は、誰にも止められない…と色々な映画を観てきて実感している。
したがってあのラストは、遠い未来にはもしかしたら人類とロボットの衝突がまた起こり得るのだという、可能性が0ではないことを示唆しているんじゃないかと私は捉えました。
ハッピーでもバッドでもない、絶妙な含みを持たせるラスト。
ラストが色々な解釈をできる映画って、面白いなぁと思う。
あ、あとウィンクの伏線回収いいね!😉