ベチィ

宇宙人ポールのベチィのレビュー・感想・評価

宇宙人ポール(2010年製作の映画)
4.0
英国の“ボンクラオタク男子”の二人組が、憧れのアメリカ旅行中に宇宙人に遭遇する。
紆余曲折を経つつ意気投合し、宇宙人の彼を仲間の元へ送り届ける。
実際ただそれだけの話である。

ただそれだけの話が極上の「娯楽」になる、だからこそ映画は素晴らしいのだということをこの映画は再確認させてくれる。

何と言っても、宇宙人“ポール”の存在感が凄い。
実写映画の中の一キャラクターをフルCGで描き出すという試み自体はもはや珍しくもない。
しかし、そこに娯楽映画の主人公に相応しい愛着と周囲のキャラクターと同様に息づく存在感を持ち合わさせることは、並大抵のことではない。
決して仰々しくなく、さりげなく描き出されているように見えるが、このクオリティーの高さは「凄い」としか言いようがなく、それを生み出しているものこそが製作スタッフの紛れも無い「映画愛」に他ならないと思えた。

最高に楽しくて良い映画だったと思う。
ただし、惜しむらくは自分自身が“SF映画オタク”になりきれていないこと。
「ああ、これは何かの映画のオマージュなんだろうな」と気付きはするが、それが何なのか明確にならない悔しさを随所で感じてしまった。
自分の情けなさに泣けてくる。