アキラナウェイ

宇宙人ポールのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

宇宙人ポール(2011年製作の映画)
4.6
フィルマのお友達から勧めてもらって鑑賞。
これは面白い!好きだー!!
*ヒョーさん、ありがとうございます。

いや、サイモン・ペッグ&ニック・フロストのコンビが最高なのはわかっていたけど、どうしてもまんま宇宙人なルックスのポールに抵抗感が拭えず、観れず仕舞いになっていました。

ポールに意外と早く馴染めたのは、何よりその声を演じたセス・ローゲンの功績が大きい。宇宙人なのに英語ペラペラ。スラング、下ネタもネイティブ並みの俗人的な宇宙人に一気に親近感が湧く。

SFオタクのグレアム(サイモン・ペッグ)とクライヴ(ニック・フロスト)はイギリスからはるばるアメリカのコミコンに参加し、そのままキャンピングカーでUFO所縁の地を巡る計画を立てていた。そして彼らはネバダ州エリア51で宇宙人ポールと遭遇する。

もう、序盤のコミコンから全編に渡って映画(特にSF)の小ネタが散りばめられ、映画ファンなら嬉しい楽しい大好き!個人的にはSW、スピルバーグ(ご本人登場!?)、X-ファイルネタが出てくれば、うれションレベルで満足!
SWの酒場の音楽とか高まるーー!

MIB的政府組織からの逃亡劇でありながら、このロードムービーは緊迫感はそこそこに何だか楽しい!

中身はオヤジの宇宙人。
バカにされてばかりのオタク男子。
ゴリゴリ排他的なクリスチャン真面目女子。
最後には宇宙人の存在を口外した為に村八分にされた老婦人も加わって、キャンピングカーは何処までも進む。

車に乗っている面々は皆、世間から疎まれてきたマイノリティ達。しかし反面、その個性豊かなキャラクター達と旅をしているのが実に心地良い。頼む乗せてくれ。見た目や偏見で、人(宇宙人)の価値は決まらないって事かな。

それにしても最近その役回りばっかりですね。シガニー・ウィーバーさんよー!

笑って楽しんで最後はホロリと爽やかな感動作。サイモン・ペッグとニック・フロストにハズレなし!