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ヒポクラテスたちのパピヨンのレビュー・感想・評価

ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)
3.9
大森一樹監督では、村上春樹原作の映画化「風の歌を聴け」を皮切りに、吉川晃司主演シリーズ「すかんぴんウォーク」「ユー·ガッタ·チャンス」「テイク·イット·イージー」や、斉藤由貴主演シリーズ「恋する女たち」「さよならの女たち」「トットチャンネル」、そして平成版ゴジラの「ゴジラvsビオランテ」「ゴジラvsキングギドラ」辺りが、本作品と並んで私個人的な代表作です。
監督ご自身が医大を卒業しており、実体験をもとに大学病院での臨床実習を通して、医術を身に付けまた人として成長して行く若者たちの青春群像劇となってます。萩野(古尾谷雅人)は医大の最終学年6回生です。最終学年は臨床実習にあてられ、6名のグループにされてます。医者の家系で何となく進学してきた河本、医療への情熱をたぎらせている大島、すでに妻子持ちの年長者の加藤(柄本明)、野球少年あがりの王、紅一点の優等生のみどり(伊藤蘭)です。彼らの日常を生き生きと瑞々しく描いた作品となってますね。
古尾谷雅人は、日活ロマンポルノからの初の一般映画出演で、伊藤蘭は、1978年のキャンディーズ解散後、小休止後の復帰第一作で、斎藤洋介·内藤剛志の映画デビュー作品です。キャスティングそのものがフレッシュで瑞々しいのです。そして、手塚治虫や鈴木清順が特別出演しています。
日本アート·シアター·ギルド ATG 作品でして、本作品で大森一樹監督は大ブレイク!引っ張りだこだったようですね。
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