まつこ

トイズのまつこのレビュー・感想・評価

トイズ(1992年製作の映画)
3.7
おもちゃ工場の社長(ドナルドオコナー !)が亡くなった後に巻き起こる血縁紛争。子供向け作品を装った超ブラックな反戦ムービー。

おもちゃで兵器を作ったらコストも安いし、子供にゲームと思わせて操作させたら心も壊れないんじゃない?とむちゃくちゃ偏った思想のおじさんvs心優しいポンコツ息子を演じる我らがロビン(+メルヘンな妹)の全面戦争。おもちゃが戦争に利用されるのは悲しいけど、美術と演出が面白かった。薄型テレビ、VR、ドローン的なものなど今あるテクノロジーが溢れていてドラえもんの世界みたい。アヴァンギャルドすぎる小物の数々にシビレた。スワン型ベッドにパカっと割れちゃう殺人人形!(人が死ぬ描写はありません)MTV風なマグリットが最高!

本当にお父さんそうだったのかな…なんて思ってしまうエンドロール。直接的なベトナム戦争への批判が当時は暑すぎたのかもしれないけど個人的には嫌いじゃない。好きと言うのもちょっと違うけど楽しんだ。

余談
ブリュッセルのマグリット美術館の近くに美味しいブラッセリーがあります。bozarというところなのですが隣はブリュッセル映画博物館があり、駅から約5分という好立地。(今日みたら星付きだったけど気さくなシェフでしたよ!)世界が落ち着いたらまた食べに行きたいなぁ。ベルギーにお寄りの際は是非!
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