ゆみな

彼とわたしの漂流日記のゆみなのネタバレレビュー・内容・結末

彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

観る前はね、男女2人でどっかの島に漂流しちゃって、無人島生活してたら恋が芽生えちゃうラブコメなんでしょ?って思ってました。そしたらさ、思ってたのとぜんぜん違ってたんだよね。

いきなりソングン(チョン・ジェヨン)が人生に絶望して自殺未遂をするところから物語は始まりまして、まあ未遂って書いてる通り自殺は失敗して無人島に辿りついちゃうんだけどさ、そこで無人島生活をすることになるんですよ。で、女の方は自室に3年ほど引きこもっていて、ある日部屋からカメラ越しに外を眺めていると、無人島生活をするソングンを発見するんですね。そして女はソングンに興味を持ち、彼を観察する毎日を送るようになるんです。

これ凄く良かったのはね、お互いが孤独なんですよ。誰かとの関わりを遮断して自分だけの世界に引きこもっていて、それでも女は彼が少しずつ無人島生活に生きがいを感じていくのを見て表情が明るくなってきて。男も男で瓶に入った誰かのメッセージを待つようになってね…やっぱり人はひとりでは生きていけないって分かるんですよね。ジャージャー麺のシーンはほんとに感動して、麺類で感動したのは「南極料理人」以来かも…って思いました。

ラストあれだけ彼女が走れたのも日々の運動の賜物で、もうバスに乗り込んだときガッツポーズしちゃったもんね。
2人にはほんとに幸せになってもらいたいな~って切に願いました。
ゆみな

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