J四郎

殺しが静かにやって来るのJ四郎のレビュー・感想・評価

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)
3.5
セルジオ・コルブッチのマカロニ・ウェスタン。
これは西部劇の中でもカルト映画として知られている。確か映画秘宝のカルト映画100とかにも載ってた気がする。
それだけに凄まじく異質な西部劇です。

冒頭の雪景色のシーンが実に美しい。ここは「ヘイトフル・エイト」でオマージュされている。改めて観てもタランティーノがコレが好きだったんやなって分かる。
エンニオ・モリコーネのケレン味溢れる音楽も雰囲気を盛り上げてくれてます。

劇中でのバイオレンス描写はなかなか凄惨。特にラストに至るまでの流れは昔に観たとき、物凄い衝撃を受けた。
その時、手を焼かれるシーンで「仕置人」の念仏の鉄を思い出した。どう考えてもこの映画が時代的に先なのでアレもオマージュだったんかな?必殺って音楽からして西部劇やし。

あと例の結末をいま改めて観ると、アメリカン・ニューシネマっぽいな~と感じた。それにしても救いが無いトンデモラストなので嫌いな人の方が多いんちゃうかな。ハッピーエンド版なるものも存在するらしいけど、僕は観た事がありません。
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