shibamike

呪いの家のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

呪いの家(1944年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

(前奏)タッタ♪タタッタタタ♪タッタ♪タタッタタタ♪

呪いの家に〜♪
住まわないで〜♪
今はダメよ、我慢なさって〜♪

呪いの家に〜♪
住まわないで〜♪
嫌よダメよ、こんなところじゃ〜♪

女の子はいつでも、非嫡出子〜♪
お勉強してるのよ、Ah〜岸壁〜♪

本妻より早く♪(ヤンヤン♪ヤンマヤンマ♪)
出産をしたいけど♪(ヤンヤン♪ヤンマヤンマ♪)
イラマチオから先に進めない♪
臆病過ぎるの〜♪

2時間ドラマみたいな♪(ヤンヤン♪ヤンマヤンマ♪)
殺人をしたいけど♪(ヤンヤン♪ヤンマヤンマ♪)
証拠を残してし〜まうのは〜♪
もったいないから〜(もったいないから〜(もったいないから〜(もったいないから〜)))〜♪
化けちゃうっ!!!



歌:オニャンマクラブ
曲:呪いの家に住まわないで

(歌の内容と映画の内容は多少かすっています。)


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色々、各自思い思いの家に住んでいることと思う。持ち家、賃貸、タワマン、平屋、シェアハウス、デザイナーズマンション、団地…etc。
大体、住まいともなると、間取りがいくつで日当たりは?、駅まではだうだ、築年数は?治安は?とか気にする点というのもある程度決まっていますわな。
稀に事故物件とか、訳あり物件、曰く付きの物件なんていうのもあるんでせうけど、まぁ中々お目に掛からない。
 本作は岸壁に建つ古いお屋敷に幽霊が出て美少女に命の危険が迫る、というストーリーで、幽霊の存在が一部の人間にだけ見える、なんていうけち臭いことをせず、みんな一様に幽霊の存在を100発100中で確認できるという再現性の非常に高い逆STAP細胞タイプの幽霊屋敷となっていて、なかなか自分の常識にビシバシ訴えかけてくる作品であった。

1944年と戦時中の作品だけれども、令和に生きる自分が見てもところどころ非常に不気味で、劇場の座席に座ってハラハラドキドキしたり、大きな音にビクッ!と震え上がったりした(扉の開閉で大きな音出すのはズルいっ!心臓止まるかと思った)。
 肝心の幽霊を煙のやうにぼんやり見せる表現というのは中々神秘的でうっとりさせられた。幽霊が近くにいる時、「花の匂い(ミモザの花?)」が漂う、というのも面白かった。

ホラーというよりかはサスペンスという感じに思ったけれど、真相が明らかになるにつれ、怪奇現象も解消されるという、非常に物わかりの良い幽霊で、なかなかだうして憎いあんちくしょうであった(?)。ややこしいのは幽霊は2体いたってことであらう。悲しい時は深夜に「おーいおいおーいおい(号泣)」と泣き声をこれみよがしに屋敷に響かせ、嬉しい時には「キャハハハ(笑)」と笑い声をあげる幽霊。まぁ迷惑ですわな。
 他のレビューでも言及してる人が複数いたけど、本作を見ていて、自分もバックパッカー……あれ?……ヒッチハイク……あれ?…あ、ヒッチコックの「レベッカ」を思い出した。死んだ完全無欠の美女、というのが本作でもキーとなる。ホラーストーリーの定石なのでせうね。


もうお前のウンコ感想文なんてだうでも良いから、早く例のことを教えろ!早くしろ!というブーイングが騒々しくなっている気がするので、ご要望にお応えして発表します。
本作、「呪いの家」はマーティン・スコセッシ監督が選ぶホラー映画11本のランキング………第3位!!
ちなみに第1位はロバート・ワイズ監督の「たたり」!やっぱり知らねぇ!!

劇場のチラシによると、本作は「恐怖の対象として幽霊を初めて映画に登場させたホラー映画」、とあり映画史的にエポックメイキングな作品らしい。この映画を基点とし、エクソシスト、オーメン、ゴーストバスターズ、アダムスファミリー等々へと繋がっていると思うと凄い(適当)。
前に見た「デッド・オブ・ナイト」と同様に本作もユーモアがふんだんに散りばめられていた。コックリさんのシーンとか普通に笑ってしまった。昔のホラー映画は適度にリラックスできて良いですな。最近のホラー映画はリアリティ求め過ぎで疲れましてよ。


呪いの家にも住みたくない、セーラー服も脱がされたくない、そんなワガママばかり言っていてはまともに生きていかれないであらう。


ホラ三毛 恐怖の一句
「幽霊も 逃げ出すほどの 汗臭さ」
(季語:汗臭さ→夏)
shibamike

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