杜口

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編の杜口のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

壮大な物語を作る時、多くの作品がやりがちなのが登場人物をただの物語の駒にしてしまってキャラの感情がないがしろなパターン。しかし、ガンダムは人ひとりひとりが全く別の考えのもとに行動を起こしてゆく。それは世界にとってわずかな影響力に過ぎぬが、それが膨大に集積するこで壮大な物語が駆動する。
そもそもこれ出来てるロボットアニメで、完成度も高いやつとなると自分はコードギアスとガンダムしか思いつかない。

ほんとそれだけでもすごいが、これがうまく収束しちゃうのがまたすごい。
例えばカイは最初の登場でいきなりセイラさんにぶたれるが、ラストにセイラさんが皆のもとに帰る時、キャッチするのはカイなのだ。
他にもアムロはララァにあなたは故郷も親も無く、戦う理由を持ってないじゃないかとか言われるけど、最後アムロは自分の帰る場所を見つける。
あげるときりがないので書けないけど、こういった個人個人の思い全てが最後に向かって収束して行く様はほんと鳥肌。
杜口

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