激しい情熱ゆえに予測しがたいこの若者
ヴィトゲンシュタインの少年が可愛い
宇宙から見た個人には過去・未來もない
あるのは実存のみ
知性と信念の問題に踏み込んだ
地上に散らばった言葉
その限界を感じ
またその言葉がどこから
やって来ているのかを明らめる
人間の根本的な生き方に主眼を置く
知的で濃いめの75分
プリシラみたいな女性が不思議な安心感
ケンブリッジで教えているとこは
ゴダールの「楽しい知識」に似てました
朝には希望に燃えて研究を始めて
夕方には絶望の淵にいる
何も得ないことで
また新たなものを手にする
この世で正気にならないことの意味を知る
ヘーゲル < トロツキー
講義 < 西部劇映画・ミュージカル映画
学者・指導者 < 労働者
瀕死の枕元でヴィトゲンシュタインに
男がある若者の話をするのが良かった
大人になった若者がザラザラした物は
欠点なのではなくて
世界を動かす原動力なのだと分かった
物凄い実感値がわく
作品でのヴィトゲンシュタインの
言葉を少し書きます
「世界が存在してることはハッキリしている
でもその意味が分からない
その謎は時空の何処にあるのか」
「人が時に愚かな事をしなければ
意味あることは何もなし得ない」
耽美的かつ終末観
デレク・ジャーマンの奇怪な世界
思考を乗り越えてあえて地上の生活に
帰依した感覚を持つことに価値をおく
「靴は履かないに限る」
世界か神様か
いずれかに調和をしていないと
虫ケラの自分の良心が動揺する
人生前半と後半でそれぞれの思考に変化がある
そのどちらでも影響力を及ぼしている
どっちに振れても貫徹されている
純粋なシリンダーなんですね