このレビューはネタバレを含みます
ジャンジャックアノー監督のラ・マン
1992年作品。
脚本ジェラールブラッシュ。
原作マルケスデュラス。
脚本監督ジャンジャックアノー。
90年代に爆発的 ヒットをした記憶。CMもみていた。いつかは、みてみたいと思っていたやつ。レオンカーフェイの中国人、15才とのセックスみたいな触れ込み。ポスターのあの表情。
ヒットしているのは、わかっていた。
原作のマルケスデュラス。顔が似ている事も起用理由だった。
橋からみている姿だけで、成功している「ウブ」さの極みのジェーンマーチ。ブルーレイ鑑賞してみた。
大ヒットする意味がよくわかった。
しっかり、エロス。ここの演出によく答えたなーとも感心した。段々と打ち解けていく感じの導入の良さ。
車の中でいちゃつくだけだが、手をさっと触り合う。そしてCMや宣材写真にあった窓越しのキッス。必見!
激しいセックスとその後の傷つけあい丸出しの会話も必見。差別しまくり、金、貧富トークのかましあい。ここらへんは、きっと原作に忠実な気がする。
セックスシーンもきっちりジャンジャックアノー監督が粘り強く、同じシチュエーションで描いていた。良かった。
彼女にとっては、ただ体験をすませたかっただけの大人の扉なだけなのか?サイゴンの熱そうな風景もよく描いていて、熱そう。
清潔感あるレオンカーフェイも素晴らしかった。
レオンは、おもいっきり罵倒されまくり。カネモチ!チュウゴクジン! キライ!とストレート。
ラストまで、主人公の差別、お金にまつまるかましあいが続く。
ひとえにこういうエロス映画って、女優さんありきというのが、どんな映画で、どんなやる気で、どんな裸からの絡みでって事になる。
その辺は、特典映像のジャンジャックアノー解説のメイキングが実に素晴らしかった。
本当に大変だし、違う俳優が、やるとまあ「変!!」に映るから大変。メイキングも必見。
ジャンジャックアノーってわりに日本でヒットしてる監督だ。寡作だけど。「小熊物語」、「薔薇の名前」とか、ともに未見。
手堅い雰囲気、景色、街の風景の作り。出演ふたりのエロスシーンも素晴らしかった。まさしく文芸エロス作品として立派な作品だった。
さて
ジャンジャックアノー監督のラ・マン
ぜひ!どうぞ!
フィルマークス
海外エロスシリーズ、レビュー予定
「新課外授業」
「青い体験」
「愛の罠」
「流されて」
ロマンポルノは、休止。もう結構レビュー出来たかな、、。
気長にお待ちください!
(新年度になりましたが、宜しく御願い致します2022)