ゾ

PASSIONのゾのネタバレレビュー・内容・結末

PASSION(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

タイトル、情熱だと思って見てたら情熱だけじゃなくて受難でもあった 誰かを心から愛してみたいと思った
冒頭の方は他の濱口作品と比べると感情が声に乗ってる気がした
渋川清彦、作品によって理知的だったり粗野だったり印象が全然違う、今回はかなりジャイアン(名前タケシだからかも)
バス広く使って撮ってるシーンめちゃくちゃ楽しそうで良い!トモヤ、いちいち距離近くて嫌だ、「誰のでも覚えてるわけじゃないんだよ?」っていうのもすごくヤな感じ
ハナちゃんは叔母にしてはかなり若い、姉妹くらいの年の差では?
「好きでもない女と寝れちゃう男」
良い家だな、広くてベランダがあって階段が螺旋で、カーペットも素敵な柄、たくさん照明がある
濱口作品、冬は夜で夏は昼が良いなと感じる
「自分ですることと言うことが違うの」
夜、屋上で、2人きりでキス、すごく素敵、だけど婚約者がいるならサイテー
フリスビーとかサッカーとか、そういう遊びが多用されてる気がする、コミュニケーションを形で表すものとして使いやすいのかもしれない
「ケンイチロウはカホさんのこと何も見てないんだね、だからダメなんだな」
トモヤがよしながふみ読んでるの何!
ケンイチロウはトモヤが自分を好きでいてくれてるからトモヤを嫌いになれないしカホを奪おうとしないのかな
「それはもう、しょうがないです 通り魔とかは…しょうがないです」
「暴力にはふたつあるとおもいます」
「わたし達の中から来る暴力と、外から来る暴力です」
「わたし達は他人です、考えていることはわかりません」
「わたし達は他人からの暴力をとめることはできません、でもわたし達の中から来る暴力を止めることは出来る」
「わたし達が暴力に対してできることは、実はこれだけなんです」
「殺人は何も選ばせないことなんです」
「わたし達は、許すことでしか暴力に立ち向かえないんです」
「選べないこともあると思います」
暴力と選択については親密さでも触れられてたな
「バカすぎて言いたくない、わたし何も見えてなかった」

「男に経済的に従属すべきじゃない」
「選択すべき時に選択できないと思う」
「離婚するかもしれないってこと?」
「そういう緊張感があった方が関係は上手くいくだろ」
「わたしは安心したいの」
ほんとうにそうだなと思った、安心したくて結婚するのに、新しい不安がやってくるとか望んでない
「わたし、全然ダメだ、頭と心と体がバラバラ」
2人がキスしている間に鍋が煮えている
「人としての真」
「あなたは、ちゃんとカホを選んだんですか?」

ケンイチロウが激高してカホを奪いに行くって言った時の「最初からそうすれば良かったんだよ」のリフレイン、めちゃくちゃ気持ち悪くてよかった
タカコとトモヤの気持ち悪さなんなんだろう
「本人らしく、真面目で小心者らしく生きれば良いのにって思った」
「1度でも人を愛したことあるか?」
「なんで違う誰かを探してんの?」

「叩いてみたら?何か変わるかもよ」
「叩いて変えたいわけじゃないんだ」
「違うよ、あなたが変わるんだよ」

「トモヤは今夜帰らない、別の女のところにいる。歩かないか?寒いけど、暖かくすれば気持ちいいよ」

「わたし、そういうこと多いんだよね。考えるんだけど、何にもならないの」

「ごめん、ケンイチロウを選びたかった。頑張ったけど…だめだ」
トラック?と一緒にカホがはけていくところすごい

「誰かを好きにならないと、人生虚しいでしょう?」これはそうかな?と思った、好きが恋愛に限らないならそうかも
「わたしのことを好きになってって言うつもりだったの」
最後のシーンはよく分からなかった、チャンスってなんの事?カホは白、タカコは赤のマフラーで、どちらもよく似合ってた
シネマリンで見ていたので、横浜が舞台で帰り道が楽しかった。もう1回と言わず何回も見たい。たぶん今のわたしには経験が足りなさ過ぎて、すごく大事な事を言われている気がするのに上手く飲み込めなかった。すすり泣きが後ろの方から聞こえてきたのが印象的だった。
ゾ