黒羊

クロッカーズの黒羊のレビュー・感想・評価

クロッカーズ(1995年製作の映画)
4.2
「クロッカーズ」

製作スコセッシ×監督スパイクリーという夢の超人タッグによるクライム人間ドラマ。
出演ハーベイカイテル、ジョンタトゥーロ。1995年作。

90年代の映画なのでブラックスプロイテーションムービー(黒いジャガーやスーパーフライ、コフィーとか)じゃないけど、扱ったテーマはやはり黒人社会の問題で。
90年代ヒップホップが大好きだった俺はこの辺の映画も大好きです。

ちょっとこれからの数作は全くフィルマ受けしない、コメントし辛い

「90年代ブラックムービー祭り」

をやろうかな。
ラインナップはこんな感じか…

「Menace 2 Society(ポケットいっぱいの涙)」
「New Jersey Drive (ニュージャージードライブ)」
「ニュージャックシティ」
「Above the Rim(アバブ・ザ・リム)」
「ボーイズン・ザ・フッド」
「トレスパス」キューブとT共演。監督ウォルターヒル
「リコシェ」デンゼル出演
「ジャングルフィーバー」スナイプス、サミュエル出演
「Juice(ジュース)」
「キングオブニューヨーク」

まぁ普通の映画も入れましたけど…
うーん多分、半分も観れないッ!(^q^)
なんせメディア化されてないモノもあるからな…

とりあえずレビューを。
この映画ポスターのグラフィックは、デザイン業界なら知らない者はいない「ソールバス」の「或る殺人」のパク…ぃゃインスピレーションですね。ソールバスさんは様々な映画のオープニングシークエンスやデザインを手掛けています。

スコセッシも「殺人モノと言ったら俺か「或る殺人」だよな!」てなノリで使ったんですかね?知らんけど。

[あらすじ]
ニューヨーク、マンハッタン島のお隣、ブルックリンの外れ(かな?)の、黒人が多い地域の住宅で育った兄ビクターと弟ストライク。ちゃんと仕事もして子供もいるビクターと違い、ヤク売りで暮らすストライク。親分から殺人の命令を受けたストライクだったが、その標的を射殺して捕まったのは兄ビクターだった…

オープニングから実際の殺人現場の写真が流れる。リアル感が凄いな…エグい。

ヒップホップやR&B満載のOSTも素晴らしく(スティービーも流れるよ)、映画の内容に謎解き要素もちょっぴりあり。
外人役者あるあるで登場人物の顔がたまにこんがらがるゥー!けど、然程重要じゃない。多分。きっと。

ハードライフで胃をやられ、ちょいちょい吐血するストライクも、自分だけの時間では鉄道模型で列車を走らせる。その後ろ姿が悲しい。

この手の映画にある「貧困・犯罪から抜け出せない毎日」や、カイテル演じる刑事などの「理解者との関わり合い」。
心に染みますね。

この年代の映画はOST買ってから映画の存在を知って鑑賞してたけど、映画自体もそこそこ良いのが気に入っています。
黒羊

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