こたつむり

アフタースクールのこたつむりのレビュー・感想・評価

アフタースクール(2008年製作の映画)
3.4
アフタースクール=放課後。放課後って聞くと、何だかエッチなものを期待してしまいますが、本作では一切そういうものはありません。というか、そういうのを期待するのは僕だけですかね? げふんげふん。

さて。
目の前で誰かが富士山の絵を描いていて、完成してみたら湖面に映った逆さ富士でした!ぎゃふん!というのが「衝撃の結末!」というキャッチフレーズで彩られた映画だとすると。本作品はレベルの高い縦読みのようなものです。文章の中のある部分だけを拾って読んでいくと別の文章になる、というやつですな。
つまりは、物語をひっくり返すポイントが単純ではないために、簡単に見破れない構造となっているわけです。なので、事前に「本作品はどんでん返しがあります」と言われても大丈夫なのです。これはとてもすごいこと。ある意味職人の域に達しています。匠です。

とはいえ、匠の技が凄すぎて感情が追いつかない可能性もありますので要注意です。探偵コメディ映画だと思っていたら、大外刈りを掛けられて倒されて、俺たちの放課後はここから始まるぜ!なんて宣言されるようなものですから。うん。何を書いているか分からないかもしれませんが。まあ、これまた百聞は一見に如かず。是非とも大外刈りを掛けられるために観てみてください。

僕はホットケーキ食べたら寝技の指導を…げふんげふん。
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