チーズマン

天国に行けないパパのチーズマンのレビュー・感想・評価

天国に行けないパパ(1990年製作の映画)
3.9
いやあTSUTAYA発掘良品、侮れないですね。
表紙の写真の間抜けさからは想像できないくらい面白いアクションコメディでした。

定年間際の刑事が主人公で常に危険や冒険を避けてきた人生、そのため犯人も平気で逃すので出世もできず上司からは疎まれていたが、手違いで自分の余命が残り僅かだと勘違いした主人公はどうせ死ぬなら殉職して手当てを家族に残そうと奮闘する話です。
しかし、死にたい人間ほど恐いものはなく超アグレッシブに危険に飛び込むので悪党達もビビって、逆にどんどん手柄をあげてしまうのも笑えます。
ちなみにその度に主人公は悪党に向かって「この下手くそが!」と怒ってました。

アクションシーンも意外とバカに出来なくて、特にカーチェイスなんかは驚くほど見応えがあって、主人公は逃亡犯が持ってる銃に撃たれたいもんだから何度クラッシュしても追いかける。
終いには、ほとんど骨組みのような車で目は血走って追いかけるもんだから逃走犯がビビるのも当然ですね。

この映画で主人公が1番良い顔をするのが敵が投げた手投弾が自分の元へ転がってきた時っていうのは笑いました。
「イエース!!!」って言ってましたからね。笑

そして主人公の刑事を演じたダブニー・コールマン、これ以上ないくらい絶妙な存在感でした。

まあ死ぬ気になれば何でも出来るし、言えなかった事も言えるという事ですね。

表紙の写真を頭に焼き付けてから観るとさらに楽しい。
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