タマル

座頭市物語のタマルのレビュー・感想・評価

座頭市物語(1962年製作の映画)
3.2
どうせ……ろくな奴じゃねえだろ……。

以下、レビュー。


もろ『用心棒』の影響が見受けられる「座頭市」シリーズ第1作目。
『椿三十郎』以後の時代劇ですが、それほどゴア描写は見られず、むしろ甘口な戦闘描写になっております。

シリーズものについて考える時、私は原理主義者の立場を取りがちです。まぁ、いっても第1シーズンだよなぁーみたいな。 しかし、座頭市に関してはその限りではありません。
全シリーズ見てはいませんが、居合いシーンは後に作られたものほどかっこいいし、勝新含め役者の演技が一作目に関しては不満に感じる点も多い。何よりラストでの市の涙&酒樽切りは偽善的に感じられて好きになれません。
しかし、勝新の可愛いお目々を隠すために作られた座頭市というキャラクターが独立した生命を持つ過程として、必ずチェックしておくべき一作ではないでしょうか。

ビクニューの記念すべき出世作!
オススメです!!
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