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怪異宇都宮釣天井のmitakosamaのレビュー・感想・評価

怪異宇都宮釣天井(1956年製作の映画)
2.9
中川信夫ということで見たが、なんか不思議な話…と思ってwikiで調べたら
「宇都宮城釣天井事件」なる事が実際に起きていたのか!

宇都宮藩主が吊天井を仕掛け徳川秀忠の暗殺を図ったという罪をきせられ流罪となった事件があったのだと。へぇ〜

映画では2代将軍秀忠でなく、3代将軍家光に変更されている。この変更の理由はよく判らないわ。日光東照宮に参拝したさいに宇都宮に寄った点は一緒みたいだが。

宇都宮藩本多家の家老と、豪商の鍵屋ナンチャラが結託してクーデターを起こそうというプランらしいが…
暗殺にしては幾らなんでも回りくどい…職人や石屋を総動員して館に大掛かりな吊天井を仕掛け、口止めの為にこき使った職人らを始末するって…
そんな非現実的な話あるか?????

将軍家の隠密剣士が宇都宮の不穏な陰謀を探り、豪商の用心棒も暗躍し、家老は街娘を妾にしようと拐かそうとしたり、石屋の娘が実は由緒ある家柄だったり、割と盛りだくさん。

しかも後半にちょっとだけ怪談ぽいニュアンスもある。うーん。でも正直ちょっと蛇足。タイトルにある“怪異”は別に要らなかったんじゃないか???
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