くろいひと

スタンド・バイ・ミーのくろいひとのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.1

観る年齢によってまったく感じ方がかわってくるだろう名作。
子供が大人になるすこし前の時期に「そばにいて」ほしい存在は、親でも兄弟でもなくたいせつな友人であることは、ずいぶん時間が経ってからわかること。

内容というよりむしろ、どこを切り取ってもそのスキのないほど規範的な絵面の美しさが印象にのこる。
線路に沿って目的地を目指すこと、橋を渡ること、昼に血を吸われての流血などのメタファーもお手本のよう。
ただ、そこかしこに転がっている死と喪失のモティーフは、もっとうまく生かせたのかもしれないが。
くろいひと

くろいひと