あまんだ

スタンド・バイ・ミーのあまんだのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
昔、彼らと同じ位の年齢に観た時も、面白いと思ったし、ゴーディとクリスの打ち明け話にも、グッと来たが、長じたゴーディと同じ位の年齢の今、彼が過去を振り返るように、一気に全てが入ってきたかのように感じる。
あの時の大人の理不尽さや、友人との力関係、家庭環境。あの子は変な子なのではなく、父は立派であると思い込み、粗野に振る舞うことで、自分が被虐待児であると思われる事を回避しようとしていた。兄にしか関心の無い両親への反発もあって、ちょっと悪い友達とわざと付き合っていた。頭が良いからこそ、家族の素行の悪さと言う色眼鏡で自らが見られている事への絶望感は、人一倍堪えるものだった。
その時、自分の周りで起きた出来事であるかのように、自分の中に入ってきた。
そして、大人になったからこそ、そこまで親しく、信じ切って付き合っていた友人とも、成長の過程で自然に離れて行ってしまう事も知っている。
何十年会ってなくても、ふと、思い出す存在に成り得る友人であった事も。
あまんだ

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