Kou

スタンド・バイ・ミーのKouのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
『きみに読む物語』を観た次の映画がこれでした。
名作が連続で観れて心があったかいですね。
次は名作と呼び声高いながらもまだ観てない『グッド・ウィル・ハンティング』でも観ようかな。




〈あらすじ〉
作家であるゴードンは少年時代の、ある長い長い日を思い出す。時代は、彼が12歳だったころ。彼には三人の友人クリス、テディ、バーンの4人がいた。性格も個性も異なっていたがウマが合い、いつも一緒に遊んでいた。秘密小屋の中に集まっては、タバコを吸ったり、トランプをしたり、少年期特有の仲間意識で結ばれていたのだ。
そんなある日、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられた死体がのざらしになっていることを知った4人は、『死体を見つければ有名になる。英雄になれる』と言う動機から死体探しの旅に出かけることに──




「仲間に自分の悩みを打ち明けたり」
「子供らしい突発的で危険な遊びや喧嘩」など、
観ていて自分の昔を思い出すシーンが沢山あると思う。というより意図的に思い出させるように作られている。



「生と死」「将来の不安」「友人との別れ」
一人一人複雑な事情を抱えた少年たちが、
バカをやって笑ったり、
ささいな事で喧嘩したり、
悩みを打ち明けて泣いたり、
様々な感情を見せているのが素晴らしい。



特に野宿した夜、クリスが、親友であるゴーディにだけ悩みを話すシーンは特にグッとくる。
親友“だからこそ”話しにくいことって誰にでもありますもんね。



「あの頃は楽しかったな」
「友達と色々バカやったっけ」
そんな淡い楽しい思い出と、
郷愁的で切ない気持ちを
共に思い出させてくれるところがなんとも憎い。



『あの頃の友人はもう手に入らない』

だからこそこの映画が切なく、そして輝かしくも見えますね。自分は恵まれたことに、この映画と同じような頃に出会った友人と今も交流があります。
でもそれはとても幸せなことで、これからも大事にしていくべきものなんだと改めて認識させられましたね。



ほんとこの作品は、見るたびに
幸せと切なさを同時に思い出させてくれるから、
大嫌いで、そして大好きな作品です。
Kou

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