やすきー

スタンド・バイ・ミーのやすきーのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.2
映画に本気でハマったきっかけを作った作品。
当時18歳だった自分は、高校卒業後は大学にも行く気もなかったし、働くことに関心もなかった。
なのでとりあえず、田舎を出て上京して専門学校に通い始めた。
上京して初めての夏、学校で知り合った友達の家に遊びに行った。
友達はバイトをしており、遊びに行ったはいいが
「バイトがあるから戻って来るまで適当にDVDでも観てて!」
と洋服棚の引出しを開けるとそこには衣類ではなくDVDがギッシリと詰まってあった。
若干ひいた自分だったが「じゃあお勧め教えて!」と聞くと友達は「スタンドバイミーは見たことがある?」と返してきた。
無いと答えた自分に友達は「損してんなあ」と棚からDVDを取り出し、ベットの下からはPCを取り出した。
友達の家にはTVが置いてなかった。空調も無く、夏は窓を開けっぱなしで生活していた。
自分はそこで初めてPCでDVDを観た。

小さな画面であぐらをかきながら観た「スタンドバイミー」は、幼少期のこと、高校になって離れてしまった友達のことを思い出させてくれた。真夏の扇風機がない環境がその気持ちを増幅させた。
都会では決して経験することのできない森の中で空想の怪物を思い描き怯えながらの冒険があの頃はあった。友達が作った偽の宝の地図を信じて探し歩いた頃もあった。懐かしい…。
観終わった自分は、上京してくる前に親に買ってもらった携帯電話で田舎で就職した幼馴染に電話をした。
とくに話す内容はなかったが、近況報告とスタンドバイミーを見て電話しようと思ったことを伝え、思いのほか盛り上がった。

バイトから帰ってきた友達に「良かった」と伝えると、友達は「そうか」と言ってシャイニングを渡してきた。許さない…。

その友達はいま結婚をして、棚にあるDVDは全て売ってしまったそうだ。映画も全然見ていないらしい。

結局何が良いたいのかと言うと、大丈夫、お前の意思は俺が継ぐ。