赤鬼

スタンド・バイ・ミーの赤鬼のレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.9
子供の頃に母が、絶対感動するから観た方がいいと無理矢理ビデオで観させられて、意味が全く分からずに"この映画は一体何が言いたいの?"と困惑してたら隣で母が号泣しており、泣かない私の人間性を疑われた子供時代が懐かしい、そんな思い出のある作品が私にとっての今作でした。
なので私のこの映画に対する印象は総じて"ダサい"でした。大人が、現状の自分に不満や情けなさを感じてる大人が、この映画を観てる時だけはあの若くて未来がある時の自分に戻って、その時の感性のまま泣いたり感じたり出来て、あの頃の感性を失ってない自分に感動出来たりする、ノスタルジー映画なんだなと。
午前十時の映画祭のラインナップに無ければ一生観る事の無かった映画をだから、私は初めてスクリーンで観る機会に巡り会えたわけで、少し構えての鑑賞でした。
そして今なら、母が泣いてた気持ちが私にも分かります。
赤鬼

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