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スタンド・バイ・ミーのjjjkのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
あの12歳の時のような友だちはもうできない。もう二度と…

初めて観たのは高1の夏。もうこんな経験はできない、少年時代には二度と戻れないんだと実感して、ものすごく切なくなった思い出。

たまたま家が近所だったとか、同じクラスの前後の席だったとかそういう理由で仲良くなってたあの頃。中学に入ると、自然と友達って選ぶようになるし、高校以降はそもそも自ら選んで行っている以上、まったく生きる道が違うような人とは関わらなくなったり…

自分には、幼い頃からずっと仲良くしてたような友達が特にいなかったから、彼ら4人の関係性が、本当にうらやましくて、特にクリスのような友達がいたら人生変わってだだろうなぁ…という気持ちでいっぱいだった。この先、これほど純粋な気持ちで相手を大切に思えるような友達には出会えないだろうなぁ。

この映画が高1の自分に刺さって、特別な映画になったのは、主人公が大人になって、少年時代を振り返るっていう構成にあると思う。4人それぞれが、この先どういう人生を歩んでいくのかというのが、ナレーションでかぶせられるともう涙腺が…あれほどの体験を共有した友達でも、環境やもともとの素質が違えば、自然と疎遠になっていくってことが、なんとなくわかってきてたから切なさが分かったんだと思う。これ、歳を重ねれば重ねるほど、沁みてくるんだろうなあ。

その他、家庭環境のこととか、カインコンプレックスの話とか、エピソードの差し込み方が本当に秀逸。小さい頃に、親に怒られるような危険なことをしたりとか、ドロドロに汚れるまで遊び回るようなことを、もっとしておけば良かった。夏が来ると、どことなく寂しい気持ちになるのは、この映画が一因かもしれないです。小学校の同級生、どうしてるかなぁ…
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