liam

スタンド・バイ・ミーのliamのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.8

原作はスティーヴン・キング。監督は「ミザリー」のロブ・ライナー。出演は「マイ・プライベート・アイダホ」のリヴァー・フェニックス、「グーニーズ」のコリー・フェルドマン、「24」シリーズでお馴染みのキーファー・サザーランドなどが出演。

オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。

子供の青春が詰まっている作品。親に内緒で冒険するなんて本当に懐かしい。そんな時期があったなぁと思い出す。笑
ちょっと悪ガキだった方が絶対に楽しい子供時代を送れるよなぁ。
夜ご飯の後一服するんだけど、一丁前に食後の一服が一番だとか言ってるのがこの世代の子供っぽくて笑える。笑
みんなこういう大人ぶっていた時期を超えて大人になるんだよなぁ。

大人になってこういう映画を観ると本当に懐かしい気持ちが溢れてくるし、子供に戻りたいと思う。

作中に流れる音楽はどれも聴いたことあるものばかりでとても心地よい。最後に流れる「stand by me」もいい味だしてる。

橋の上で汽車に追いかけられるシーンはかなりハラハラしたけど、まず汽車が止まれよって思った。笑

この映画はいわゆるメタ構造映画なんだけど、大人目線から子供目線の物語を描くことで世界のスケールを広げている。
また4人はそれぞれ心に葛藤を抱えていて、それがこの冒険をきっかけにカミングアウトされていく。
これは少年たちの自分探しの旅でもある。

死んだお兄さんが他の人から見て、自分よりも優れている人物と評価されているのはあるあるだし、しかもそのお兄さんが自分を気にかけてくれる凄い良い人なのも物語あるあるだよな。笑

鹿のシーンのメタファーについてはよく分からない。鹿は「未来を導く聖獣」らしいけど、ここではいい未来がくる前兆とかそんな感じかな。

リヴァー・フェニックス演じるクリスが本当にいい奴。こんな友達いたら最高だね。

郷愁漂う映画。
liam

liam