本作は後に2年連続でオスカー監督賞を受賞する監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが2010年に制作したメキシコ映画。主演はハビエル・バルデム。主人公は霊能力者で裏社会の人間、しかも末期癌とめちゃくちゃ設定が濃い。だけど霊能力が活かされてるシーンはほとんどなくこの設定必要だった？とすら思うが、最終的には必要だった設定だと思った。2時間半、1人の男の終活が描かれかなり地味な映画ではあるが、すごく好みの映画だった。ハビエルはこの映画の何年か前に「ノーカントリー」で助演男優賞を受賞しているが、あの時演じたキャラとは全く違うのに何故かあのキャラを思い出させるような時もあって恐怖を感じた。基本的には優しいパパだけど、怖さもある。一見優しそうなのに怖いキャラを演じられるのがハビエルの良さなのかもしれない。同監督の映画はオスカー受賞作2本しか観たことがなかったのでこれを気に他の作品も鑑賞したいと思う。
【ストーリー】★★★★☆
【音楽】★★★☆☆
【演技】★★★★☆
【テンポ】★★★☆☆
【エンタメ性】★★☆☆☆
【感動】★★★☆☆
【アクション】☆☆☆☆☆
【ホラー】★★☆☆☆
【恋愛】★★☆☆☆
【コメディ】☆☆☆☆☆
【サスペンス】★★☆☆☆
【エロ】★★☆☆☆(ストリップクラブのシーンが芸術的)
【グロ】☆☆☆☆☆
【指定】PG12
