まーしー

ミート・ザ・ペアレンツ2のまーしーのレビュー・感想・評価

ミート・ザ・ペアレンツ2(2004年製作の映画)
3.0
彼女の父親との初対面時のドタバタを描いたコメディ映画の続編。今回は、初めての両家顔合わせで起こるドタバタを描く。

前作で、彼女の父親を演じたのはロバート・デ・ニーロ。このキャスティングはうまいと思ったが、本作も負けていなかった。彼氏の父親役は何とダスティン・ホフマン。
オスカー俳優二人にバカなことをさせるという、何とも贅沢な作品。

堅物のジャック(デ・ニーロ)に対し、何事にもオープンなバーニー(ホフマン)。この二人の父親の温度差が本作の笑いのミソ。
その結果、ジャックの愛猫がトイレに流されたり、バーニーが人前で下ネタを言ったりと、とにかくハプニング続き。
また、主人公のグレッグ(ベン・スティラー)の身に降りかかる災難も相変わらず。前作でジャックに付いた嘘がばれるだけでなく、ジャックの妄想により、あらぬ疑いまでかけられてしまう。

顔合わせに同行したジャックの孫(赤ちゃん)も良いスパイスに。
おっぱいを揉む仕草や覚えたての下品な言葉が、より笑いをもたらしてくれる。

ただ、価値観の異なる者どうしが一つの家族になることの難しさを笑いにしつつも、終盤にはマジメモードとなり、コメディ映画としてはやや失速した印象。
大物俳優の出演、下ネタ強めの内容ということもあり、前作の二番煎じとまでは感じなかったが、個人的には前作ほどのインパクトがなかった。
興行的には成功したものの、続編の難しさを再認識させられる一本だった。