ラブラドール

カンパニー・メンのラブラドールのレビュー・感想・評価

カンパニー・メン(2010年製作の映画)
3.8
リーマンショック後の米国の一般企業のリストラをテーマにした作品。

アメリカだけでなく、日本をはじめ全世界で同じようなことが現在でも日常的に起きているのだと思います。特に今のコロナの影響下ではまた勢いを増しているのではないでしょうか。

自分は既に会社組織を離れて自立して生計を立てている身なのでリストラとは無縁の状況にいますが、景気や社会情勢によっていつ歯車が狂うか分からない立場ですので会社勤めの人たちと状況としてはあまり変わりません。
ただ、本作の主人公をはじめ、出てくる人たち誰もが、リストラの可能性があるのにも関わらず、高給を受け取りながら受け取る給料以上に派手な生活をし、会社をクビになって数ヶ月で車や家を手放したりしないといけないほど困窮している姿には疑問を感じます。海外の会社勤めをする人たちの金銭感覚はこんな感じが普通なのでしょうか。

ベン・アフレックは学歴もあり、仕事もできる中間管理職の役を上手くこなしていました。求職中の惨めな姿も含めて良い役づくりでした。トミー・リー・ジョーンズも良かったです。ケヴィン・コスナーのキャスティングは無駄遣いのような(苦笑)
いい配役をこれでもかというくらいに投入した意欲作で楽しめました!