わか

カンパニー・メンのわかのレビュー・感想・評価

カンパニー・メン(2010年製作の映画)
3.9
受け入れること。
これが簡単なようでとても難しい。特に良い状態から悪い状態に変わる時は。

それにしても怖い映画だった。
リストラを相手に言い渡してたのに、いつの間にか自分がリストラされる側になっているのだから。

急に明日から来なくていいよと言われ、ローンも払えず、これまでの生活水準も保てなくなる。
何より怖いのは今までこう生きてきたというプライドが邪魔をして前よりも給料の低い仕事や、そこで働く人に文句や高慢な態度で接していること。
自分の立ち位置を見失って井の中の蛙になっている姿はとてつも無くダサかった。

そして、立ち行かなくなって、追い詰められて初めて自分の現状を自覚する。
その状況に絶望してしまう人、受け入れる人、諦めない人。
リストラされた三人の男たちそれぞれの選択がどうしようもないくらいリアルだった。

ベン・アフレックが失業してるのみてると、何かバットマンが失業したみたいに見えて笑えた(笑)
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